このページでは、「トリートメント」と「コンディショナー」そして「リンス」の違いについてざっくりと書いています。
● トリートメントとは?
トリートメントは英語で、「処置・治療・手当て」といった意味を持っています。そして、毛髪の損傷を「処置・手当て」するものが、トリートメント剤です。
トリートメント剤には、大きく分けて下記の2タイプがあります。
1.洗い流す製品
一般に「コンディショナー」「トリートメント」と称される、洗髪後の頭髪に塗布後、お湯で洗い流すタイプ。
2.洗い流さない製品
ヘアサロンでのパーマやカラーリングの施術時に使用されるタイプ。
● トリートメントの必要性
損傷した毛髪は毛髪自身では修復できず、その損傷は適切なケアをしなければ、さらに進行していきます。
そのため、トリートメント剤による「処置・手当て」が必要になるのです。
トリートメント剤の仲間として、「コンディショナー」や「リンス」と称される製品があります。
これらの違いは、下記のように位置づけられています。
1.トリートメント
毛髪の内部まで働きかける毛髪補修材。
コンディショニング成分が、高濃度で配合されている。
2.リンス
毛髪表面の帯電防止を目的とした保護材。
コンディショニング成分が、あまり多くはない。
3.コンディショナー
上記 1.と 2.の中間。
正直、特に定義はない。
つまり「毛髪内部までいくか」「毛髪表面までか」の違いです。
そして、これらの製品に共通している主成分は、「カチオン界面活性剤」です。
「カチオン界面活性剤」には、以下のような特徴があります。
1.帯電防止効果
「カチオン界面活性剤」には、「自身の親水基のプラス部分」と「毛髪表面のマイナス部分」とをイオン的に吸着させて毛髪表面に層を形成させ、帯電を防止するという効果がある。
2.柔軟作用
「カチオン界面活性剤」には繊維衣類の柔軟剤にも使用されているほどの柔軟作用がある。
主成分「カチオン界面活性剤」の以上のような特徴から、トリートメント剤には「静電気を防止し、毛髪を広がりにくく、かつしなやかにまとめる」作用・効果があるのです。
● カチオン界面活性剤
1.主な働き ・・・帯電防止。
2.主な成分名 ・・・「塩化アルキルトリメチル
「アンモニウム」など。
● 油分
1.主な働き ・・・油分の補給。
2.主な成分名 ・・・「エステル類」「油脂」
「リン脂質」など。
● コンディショニング成分
1.主な働き ・・・しっとり感・手触り・クシ通り
・ツヤなどを良くする。
2.主な成分名 ・・・「カチオン化セルロース」
「ppt」「シリコーン」など。
● その他の成分
1.主な働き ・・・製品の安定化。
2.主な成分名 ・・・「防腐剤」「pH調整剤」
「香料」「着色料」など。
● 水
1.主な成分名 ・・・「溶剤」。
● カチオン界面活性剤
1.主な働き ・・・帯電防止。
2.主な成分名 ・・・「塩化ジステアリルジメチ
ルアンモニウム」など。
● コンディショニング成分
1.主な働き ・・・しっとり感・手触り・クシ通り
・ツヤなどを良くする。
2.主な成分名 ・・・「カチオン化セルロース」
「ppt」「シリコーン」など。
● その他の成分
1.主な働き ・・・製品の安定化。
2.主な成分名 ・・・「防腐剤」「pH調整剤」
「香料」「着色料」など。
● 水
1.主な成分名 ・・・「溶剤」。