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トリートメントとコンディショナーとリンスは、微妙に違うのです。

        〜 treatment 〜

 このページでは、「トリートメント」と「コンディショナー」そして「リンス」の違いについてざっくりと書いています。

トリートメントの基本概念

トリートメントとは?
 トリートメントは英語で、「処置・治療・手当て」といった意味を持っています。そして、毛髪の損傷を「処置・手当て」するものが、トリートメント剤です。
 トリートメント剤には、大きく分けて下記の2タイプがあります。

1.洗い流す製品
 一般に「コンディショナー」「トリートメント」と称される、洗髪後の頭髪に塗布後、お湯で洗い流すタイプ。

2.洗い流さない製品
 ヘアサロンでのパーマやカラーリングの施術時に使用されるタイプ。

トリートメントの必要性
 損傷した毛髪は毛髪自身では修復できず、その損傷は適切なケアをしなければ、さらに進行していきます。
 そのため、トリートメント剤による「処置・手当て」が必要になるのです。

トリートメントとコンディショナーとリンスの違い

 トリートメント剤の仲間として、「コンディショナー」や「リンス」と称される製品があります。
 これらの違いは、下記のように位置づけられています。

1.トリートメント
 毛髪の内部まで働きかける毛髪補修材。
 コンディショニング成分が、高濃度で配合されている。

2.リンス
 毛髪表面の帯電防止を目的とした保護材。
 コンディショニング成分が、あまり多くはない。

3.コンディショナー
 上記 1. 2.の中間。
 正直、特に定義はない。

 つまり「毛髪内部までいくか」「毛髪表面までか」の違いです。
 そして、これらの製品に共通している主成分は、「カチオン界面活性剤」です。

カチオン界面活性剤

 「カチオン界面活性剤」には、以下のような特徴があります。

1.帯電防止効果
 「カチオン界面活性剤」には、「自身の親水基のプラス部分」と「毛髪表面のマイナス部分」とをイオン的に吸着させて毛髪表面に層を形成させ、帯電を防止するという効果がある。

2.柔軟作用
 「カチオン界面活性剤」には繊維衣類の柔軟剤にも使用されているほどの柔軟作用がある。

 主成分「カチオン界面活性剤」の以上のような特徴から、トリートメント剤には「静電気を防止し、毛髪を広がりにくく、かつしなやかにまとめる」作用・効果があるのです。

トリートメント剤の組成

カチオン界面活性剤

1.主な働き  ・・・帯電防止。

2.主な成分名 ・・・「塩化アルキルトリメチル
              「アンモニウム」など。

油分

1.主な働き  ・・・油分の補給。

2.主な成分名 ・・・「エステル類」「油脂」
              「リン脂質」など。

コンディショニング成分

1.主な働き  ・・・しっとり感・手触り・クシ通り
             ・ツヤなどを良くする。

2.主な成分名 ・・・「カチオン化セルロース」
              「ppt」「シリコーン」など。

その他の成分

1.主な働き  ・・・製品の安定化。

2.主な成分名 ・・・「防腐剤」「pH調整剤」
              「香料」「着色料」など。



1.主な成分名 ・・・「溶剤」。

リンス剤の組成

カチオン界面活性剤

1.主な働き  ・・・帯電防止。

2.主な成分名 ・・・「塩化ジステアリルジメチ
                ルアンモニウム」など。

コンディショニング成分

1.主な働き  ・・・しっとり感・手触り・クシ通り
             ・ツヤなどを良くする。

2.主な成分名 ・・・「カチオン化セルロース」
              「ppt」「シリコーン」など。

その他の成分

1.主な働き  ・・・製品の安定化。

2.主な成分名 ・・・「防腐剤」「pH調整剤」
              「香料」「着色料」など。



1.主な成分名 ・・・「溶剤」。