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シラミとは? 〜アタマジラミと卵〜

アタマジラミと卵、そしてコロモジラミ&ケジラミを語ります。

このページでは、「シラミとは何者なのか?」述べていきます。

シラミ(虱)とは何者?!

 「シラミ」という呼称は、昆虫網咀顎目シラミ亜目に属する昆虫の総称です。
 すべての種が血液・体液を吸う、とても迷惑な寄生生物で、卵 → 幼虫 → 成虫の順で急成長(さなぎの期間はありません)します。
 その体壁には弾力性があり無駄に丈夫で、「雄よりも雌の方が身体が大きい」という特徴があります。根っからの肉食女子です。
 何故か特定の哺乳類に適応し、人間に寄生するシラミは「人間にのみ寄生」し、また、他の哺乳類に寄生するシラミは人間には感染しません。
 全世界共通で、人間に寄生するシラミは「ヒトジラミ」と「ケジラミ」の2種で、「ヒトジラミ」は「アタマジラミ」と「コロモジラミ」の2亜種に分けられます。

アタマジラミとは?!


1.直径 1mm未満
2.色味 白色
3.期間 約1週間

幼虫
1.体長 2mm未満
2.体色 成虫とほぼ同色
3.吸血 生意気にも成虫同様吸血する
4.期間 約2週間
5.脱皮 3回脱皮して成虫となる

成虫
1.体長 2〜3mm
2.体色 灰褐色(吸血後は赤くなり、時間の経過とともに赤黒くなる)
3.吸血 1日数回、雄・雌ともに吸血する
4.寿命 約30〜45日間
5.産卵 雌は1日3〜8個、寿命が尽きるまでに100〜150個ほど産む

アタマジラミ画像

 その名のとおり、頭部・頭髪に寄生し、頭髪に産卵します。
 シャンプーしているのに「子供さんが頭をかゆがる」場合は、念のため「アタマジラミの寄生」を疑ってみて下さい。

コロモジラミとは?!


1.直径 1mm未満
2.色味 白色
3.期間 約1週間

幼虫
1.体長 3mm未満
2.体色 成虫とほぼ同色
3.吸血 生意気にも成虫同様吸血する
4.期間 約3週間
5.脱皮 3回脱皮して成虫となる

成虫
1.体長 3〜4mm
2.体色 黄褐色(吸血後は赤くなり、時間の経過とともに赤黒くなる) 
3.吸血 1日数回、雄・雌ともに吸血する
4.寿命 約45日間
5.産卵 雌は1日約10個、寿命が尽きるまでに約200個ほど産む

コロモジラミ画像

 主に人の下着に寄生し、下着の縫目や折目に産卵します。
 「コロモジラミに寄生」された人の多数が、「身体を血が出るまでかきむしる」そうです。そのため、「シャツに血の付いた人」を見かけたら、「コロモジラミの寄生」を疑ってみて下さい。

ケジラミとは?!


1.直径 1mm未満
2.色味 灰白色
3.期間 約1週間

幼虫
1.体長 1mm未満
2.体色 成虫とほぼ同色
3.吸血 生意気にも成虫同様吸血する
4.期間 約10日間
5.
脱皮
 2回脱皮して成虫となる

成虫
1.体長 1〜2mm
2.体色 茶白色(吸血後は茶から黒っぽい色になる)
3.吸血 1日数回、雄・雌ともに吸血する
4.寿命 約30日間
5.産卵 雌は寿命が尽きるまでに約30〜40個ほど産む

ケジラミ画像

 主に陰部・陰毛に寄生し、主として陰毛に産卵する、スペクタクルな寄生虫です。
 「最近股間かゆいな・・・」そう感じた時には、「インキン」or「ケジラミ」がマストです。そのため、「股間をかきむしっている人」を見かけたら、「ケジラミの寄生」を疑ってみて下さい。

アタマジラミの見つけ方

 毛髪の密集した人頭ジャングルは、アタマジラミにとって、まさに「オン・ステージ」です。このステージでのアタマジラミの逃げ足はとても速く、寄生数が少ない場合の発見は困難です。そのため、「成虫の追跡」よりも「卵さがし」が最適な発見方法といえます。その「卵さがし」に適した箇所は「耳まわり」と「えりあし」です。

アタマジラミの見つけ方
アタマジラミの発見方法

 上記の画像のように髪をめくり上げて、「髪の毛に卵が付着していないか?」チェックしていきます。  

アタマジラミの卵

 アタマジラミの卵は楕円形で、髪の毛に斜めの角度で付着しています。

シラミの卵画像

※卵と間違えやすいものに、「毛根部の皮膚がリング状に抜けた『ヘアキャスト』」や『皮脂』等がありますが、これらには「指先でしごくと簡単に除去できる」という特徴があります。

コロモジラミの見つけ方

 コロモジラミは下着等、人肌に直接触れる衣類・または布団類に寄生します。それら素材の上では、さほど活発ではありません。そのため、アタマジラミと比較すると「成虫の追跡」も不可能ではありません。
 生地の縫目や袖口・股上等、布地の重なりがある箇所に産卵するため、その「産卵所」に成虫も集まりやすいという特徴があります。

ケジラミの見つけ方

 陰部&陰毛をこよなく愛するケジラミは、陰毛の根元をがっちりとつかんだまま、ほぼ動きません。しかし、サイズがとても小さいため、視力の弱い人の目視は「かなり難しい」といえます。
 同様にとても小さいのですが、卵は黒い陰毛に対して目立つため、アタマジラミと同様「卵の発見」が死闘のゴングになります。
 また、ケジラミは宿主様の股間に何のためらいもなくう○ちをします。そのう○ちは茶色い粉状なので、「純白の下着」を容赦なく汚します。そう「茶色い粉」は奴らの生存の証。これもまた死闘のゴングとなるのです。
画像引用

このページに掲載の画像は
  東京都福祉保健局 「アタマジラミ読本」
         より引用させて頂きました。