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シャンプー剤の種類 − 髪人楽人(海人?)

アミノ酸等、シャンプー剤の種類は多々あります。

     

このページでは、「シャンプーとは何ぞや?」について、ざっくりと書いています。

洗髪の基本概念

なぜ洗う?
  頭皮・頭髪には整髪料の他、日常生活の中で、皮脂・汗・フケ・チリ・ホコリなど様々な物質が付着していきます。それらを放置しておくと、雑菌の繁殖や悪臭、かゆみ・湿疹など頭皮の炎症につながりかねません。
 だから、人は洗髪するのです。

洗髪洗浄剤
 頭皮・頭髪の洗浄にもちいるのが、洗浄用化粧品です。かつては「石鹸」が使用されていましたが、現在幅広く愛用されているのが、周知のとおり「シャンプー剤」です。

シャンプー剤の基本性能
 一般に、シャンプー剤として「備えていなければならない」といわれているのは、下記の事柄です。

1.洗浄力
 適度な洗浄性があること。

2.泡立ち
 キメの細かい、豊かな泡立ちが続くこと。

3.指通り
 洗髪中の髪のもつれがないこと。

4.安全性
 頭皮・頭髪・眼などに刺激がなく、安全性が高いこと 。

シャンプー剤の分類

 シャンプー剤の分類方法には、大きく分けて以下の2種があります。

1.髪質や髪型による分類
 ・ノーマルヘア用
 ・オイリーヘア用
 ・柔らかい髪用
 ・硬い髪用
 ・カラーヘア用
 ・パーマヘア用
 ・ストレートヘア用
 などがあり、一般の方がシャンプー剤を選定する際の指標となる分類方法。

2.界面活性剤の種類による分類

界面活性剤

界面とは?
 「界面」とは、「液体と液体の境界」や「液体と空気の境界」のことを指します。

界面活性剤の特徴
 「界面活性剤」には界面の性質を変える作用があり、1つの分子中に「油となじみやすい部分(親油基)」と、「水となじみやすい部分(親水基)」があります。
 相反する「水と油」、この「界面」を文字通り活性しちゃうのです。

界面活性剤の種類
 界面活性剤は、大きく以下の4種に分けられ、それぞれの特徴に合わせて使用されています。

1.アニオン界面活性剤(陰イオン界面活性剤)
 水中で親水基がマイナスイオンになる。
 特徴として、洗浄力・泡立ち・乳化力にすぐれている。
 主な用途は、シャンプー・石鹸・ボディソープ等。

2.カチオン界面活性剤(陽イオン界面活性剤)
 水中で親水基がプラスイオンになる。
 特徴として、洗浄・乳化力はないが、殺菌・柔軟・帯電防止作用をもっている。
 主な用途は、トリートメント・コンディショナー・リンス等。

3.両性イオン界面活性剤
 水中で親水基がプラス・マイナス両方のイオンを持つ。
 特徴として、洗浄・乳化力は弱いが、殺菌・柔軟作用を持ち、刺激が少ない。
 主な用途は、ベビーシャンプー・ボディソープ等。

4.ノニオン界面活性剤(非イオン界面活性剤)
 水中で親水基がイオンの形にならない。
 特徴として、泡立ちは良くないが洗浄・乳化力にすぐれ、浸透性を高め、イオン性界面活性剤と併用できる。
 主な用途は、クリーム・乳液等。

 以上の事柄から、洗浄力と泡立ちにすぐれた「アニオン界面活性剤」が、「シャンプー剤に最も適している界面活性剤」という結論にたどりつくのです。

結局、どんなシャンプー剤が良いの?!

アニオン界面活性シャンプー剤の分類
 アニオン界面活性剤が主原料のシャンプー剤には
 ・高級アルコール系
 ・石鹸系
 ・アミノ酸系
 などがあります。

だから!?何が良いの!?
 どんなシャンプー剤が良いのか?
 ひとことで言えば、この議論に正解はありません。
 「低刺激」にこだわるのであれば「両性イオン界面活性シャンプー剤 = ベビーシャンプー剤」となりますが、「職業柄、油脂分が頭髪・頭皮に付着してしまう人」が、その弱い洗浄力で良いのか?という話になります。
 ちなみに一般に、アニオン界面活性シャンプー剤をランク付けすると
 1位 アミノ酸系
 2位 石鹸系
 3位 高級アルコール系
 とはなります。しかし、順位イコール正解とも言いきれません。

 が、ただひとつ、これだけは言えます。
 洗髪で大事なのは、シャンプー剤選びよりも「すすぎ」なのです。